私のキャリアのつくり方


昨年7月、日本経済新聞に「折れないキャリア」という記事を
書いていただいたとき

 2回病院を退職して、その後は非正規雇用で
保険医療や福祉の現場での経験は積んできたけれど
雇用されるキャリアは、折れてばっかりなのにいいんだろうかと思った。

 SANE(性暴力被害者支援研修)を受け、2008年から
講演活動を始め、2017年には一般社団法人Spring
を立ち上げることができたけれど、社会貢献活動だし
 保険や年金を考えるとあまり、お得な働き方ではない。

 今も、これからの人生をどうしようか
 どのように自分のキャリアを積もうかと悩む。

 悩んでも解決しないので、考えようと
これまでの職歴をリスト化していたときに、唐突に閃いた。

 私のキャリアはトラウマと戦ったこと

 13歳という中学二年生から
 トラウマとの戦いに20年近く費やしてきた。

 10代は解離してしまって、心ここに在らずで過ごし
 20代は様々なトラウマ症状に振り回され、荒れた病んだ時代を過ごし
 30代でトラウマや性暴力について学び、葛藤しながら行動し始めて
 40代の今、自分の経験を活かして活動できるようになってきた。

 時々
「性被害の経験がなかったら、何がしたかったですか?」と
 聞かれることがある。

 こうであったはずの人生を生きられないように
 被害経験がなかったら生きていたはずの人生を私は想像できない。

 これは、私の傷
 私の痛み
 私の人生

 トラウマがあったからこそ出会えたたくさんの人たち
 トラウマがあったからこそ学べたたくさんのこと

 その過程は、
 傷ついた私
 を
 傷を持つ私
 にしてくれた。

 私の傷を抱き、ときには撫でさすりながら
 これからも私は生きていく



 
 もっと社会で活躍したいのに、家庭に縛られる女性
 過労死するまでの働き方を強いられる男性
 ありのままの性や性的指向を認めてもらえない人たち
 様々な障害から不自由を強いられる人たち

 理不尽な現状に声をあげるのは
 よりよい人生を生き、他の人たちに同じ苦しみを味わってほしくないという
人間として当たり前の願いだ
 
 もっと幼い年代から
 あるいは、順調に人生を積み重ねてきたのに
 トラウマとの戦いを強いられる人がいる

 痛みが始まり、痛みに苦しめながら長い時間を過ごすことを
私は知っている。
 その過程の痛みが
 より少ないものになるように
 より短いものであるように

 社会を、システムを変えていきたい 
 困難を成功に変える
 私のキャリアはここから始まる



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