【性暴力と刑法を考える当事者の会】12/9 私たちの声を聴いてくださいシンポジウム御礼

12月9日開催シンポジウム
私たちの声を聴いてください~性暴力被害者の声を反映した刑法性犯罪の見直しを求めて~」
についてご報告します。

なんと、44名の皆様にお越しいただきました。
こんなに多くの方に参加いただけれるとは思わず、お席や資料等で不備があり、申し訳ありませんでした。


からけいこさん(SIAb.)、村田智子さん(クラマエ法律事務所)、さちさん(NPO法人レジリエンス)、私です

当日は、まず弁護士の村田智子さんより、
昨年10月から開始されている刑法(性犯罪)改正議論について、刑法検討会から法制審議会までの流れとポイントを、分かりやすくお話いただきました。

次に性暴力被害当事者3名が登壇し、それぞれの経験から、
現在の改正議論に対する考えをお話いただきました。




その後の意見交換では、会場からの質問も多数いただき、
活発な議論が交わされました。
皆様とともに、刑法性犯罪の在り方を考えることのできる場に
なったと感じております。

なおシンポジウムの様子が12月10日の「西日本新聞」に掲載されました。
当会が要望した主な項目についてもご紹介いただいています♪



参加された皆様にアンケートでたくさんの感想をいただきました。

皆さんそれぞれに、熱い思いや、心に響いた感想を書いていただき
伝わったのだな~と嬉しかったです。
以下、掲載いたします。

***

「私たちの声を聴いてください~性暴力被害者の声を反映した刑法性犯罪の見直しを求めて~」
アンケート集計

参加者:44名
回答者:33名


★1.基調講演はわかりやすかったですか?
a.わかりやすかった 27名
b.普通        5名
c.わかりにくかった  0名
d.その他       1名
・すみません、遅刻したので、わかりません・・・


★2.リレートークを聴く中で学びや意識の変化はありましたか?
   その理由をご記入ください
a.あった 33名(回答者全員!)

・どうしてこんなに苦しみながら・・・など、当事者の声を聴くことは、本当に大切だなと思いました。
・声をふるわせながら被害について話して下さり、信頼を裏切られる苦しみなど想像が深まりました。
・けいこさん、潤さんのお話が、とても心を打ちました。
・実体験だからこその苦しみ、刑法の後の体験や考えは、改正の必要性をよりわかりやすくした。
近親姦の被害者の方の気持ちや考えを知ることができよかったで
当事者の声が一番キチンと法律を考えていく役に立つと思います
当事者の思いを抜きにして制度をつくるのはよくないことを改め思った。
・☆さんたちの言葉は迫力があり、心に響きました。法制審の委員聞かせたい。
・法改正はより被害者の声を取り入れるべきだと思った。
・自身の体験談から今回の刑法改正についての考え方を学んだ。
・具体的な経験談等を聞く事によって、より理解が深まったため。
・性的なモノとして扱われたことが大きいという話がとても印象に残りました。
・法制審議会の改正案について具体的に説明がきけたので。
・法律の必要性をリアルに実感しました。
・どういう理由で法改正に反対する意見があるのかが分かった。
・皆さんの活動によって、どのように法に不備があるのか分かった
・近親姦の性暴力・犯罪が刑法から外れる?
・配偶者間でも加害・被害があることが、法律に加味されるといい思います。
・各々が学び続けてネットワークを作ることが性暴力をなくす。
 また被害からの快復を助けることにつながると共有できたこと。
・私が性暴力について学習するきっかけになったことが、周囲で身近でそういうことがあったからなのですが、被害を受けた方が
 長期的に苦しみを経験し、その間のfollowが必要であること改めて認識しました。
・性暴力=レイプという意識があり、同時に見知らぬ人による被害いう考えを持っていたが、より身近で考えるべき社会の課題だと感じた。
・社会の世論・空気をつくる人間として、自分に発信できることを
 考えたいと思いました。


★3.後半の意見交換を聴く中で学びや意識の変化はありましたか
   その理由をご記入ください
a.あった  29名
b.なかった  0名
記入なし    4名

・被害にあうと、前には戻れない、どんな形でも本人に影響を与えていくのだと思いました。
・被害の影響が一生続く、ということが再認識できました。
・刑罰数年で加害者はすみ、被害者は一生、という言葉に共感しました。
・お一人お一人の言葉がとても深く心に染みました。
・一人ひとり意見をしっかり持っていて、質問に的確に答えていたから。
・どの話も良かったが、特に中島さんの「専門家の学びの情報が当事者には伝わっていない」ということにハッとさせられた。
 当事者が自分に起きていることを知れるようにすることが必要と思った。
・パートナーシップや様々な関係性の中で性暴力がおこること。
・法制審議会の改正案について具体的に説明がきけたので。
・刑法が厳正で限定的になるのは仕方がないと考えていたが、より現場の意見が反映されたものになるべきであると感じた。
・意見を聞く中で、まだまだ制度として足りない部分が多いと思う
 もっと柔軟に様々な対応ができればと思った。
・10代の性犯罪の被害者の受け皿が今の日本にない。
若い女の子たちの自助グループがないのがすごくショックでした
・知らないことが多く、学びが多かったです。


★4.時間配分について
a.長かった      0名
b.ちょうどよかった 23名
c.短かった      10名


★5.イベント全体を通しての感想や今後のご希望など
   自由にお書きください。

【有意義なイベントだった】
・当事者の話を聞く機会をもっと作ってほしい。色々気づかされた
・とても良かったです。またこの会やってほしいです。
・性暴力の当事者が中心になって手作りの集まりでしたが、素晴らしい力を感じました。
・当事者・支援者が話し合えるこのような場をとても貴重だと思います。
・気になるテーマでしたが、TVや新聞でしか得ていない情報、切実さを胸が詰まる思いで聞いた。こんなにも多いとは・・・。
・職場や友人とこういった話をオープンにすることは難しく、一人でもんもんと考えておりました。今日この場でスピーチをされた方達が、私の思っていることを言ってくれていて(?)、とても共感できる場でした(上手く説明できませんが。・・・)。
 私(私達)が感じていることは正しい(?)ことなのに、ナゼ法改正が進まないのだろう?その法律を決める人達(?)にもきちんと伝わり、この会の方達が満足するような法改正が進むことを信じています。そして性犯罪が減ることを望みます。
・法律の基本的な考え方や、被害の実態から必要な法制度や社会の仕組みをどのように変えていく必要があるのかなど、本当に具体的にリアルに理解することができて、とても良かったです。
・性被害についての認識を深める事ができました。
・皆さん、ご自身の経験も踏まえてお話してくださり、ありがとうございました。
・参加者の皆さんの熱気を感じることができて、感動しました。
・有意義なお話をありがとうございました。
・途中からでしたが、とても勉強になりました。
・皆様お疲れさまでした。ありがとうございました。
・ありがとうございました。(2名)
・ありがとー♪
・今日はありがとうございました。

【法制審に声を届ける必要がある】
・国は被害者とのディスカッションをもっとして欲しい。
・法制審の委員にもぜひヒアリングしてほしいと改めて思った。
・被害者の抱える苦しみや思いも知りました。法改正にこうした声が反映され、何年か経った後には、なぜこのような議論をしていたのだろうという世の中になればと思います。
・自らの性犯罪についての知識が少ないことを感じました。
 経験者の意見を聴く機会が無いことがその原因であると考える一方、自分のように知識の少ない人が多く、村田さんのおっしゃるように、そのような人が法について議論していることは、大きな問題であると感じました。
・刑法はどうしても厳格にしようとして被害者の実態を置いていきがちに思いますが、やはり当事者の声を聴くことを忘れてはならないと思いました。
当事者の皆様が深く思考して行動しておられるのがわかりました
 改正、引き続き改正のため、運動を続ける大切さを学びました。
・これからも地道な取り組みをしていくとともに国・法務省・100年以上も変化のなかった刑法を動かすために法制審にむけて最後まで働きかけていきたいと思います。
・遠い場所と思っていた法制審議会に声を届けられるのでは・・・と思えた今日の集まりでした。
・一つひとつの提起が、多くの言葉が力をもてるという可能性を実感しました。
・司法はどうして頭の固い人間しかいないのか?若い人達の声も聞くべき!

【刑法見直しの課題がわかった】

・漠然と性犯罪の刑が軽いことに疑問を感じ、今回シンポジウムに参加させて頂きました。
・弁護士の先生が話されていたポイントが大変分かりやすく勉強になりました。
・司法面接の導入など、司法教育を徹底してほしい。
・暴行脅迫要件は撤廃してほしいです。
・親からの性暴力は子どもの心に深く残ります。やはり時効無しは必須。
・今回の「刑法改正」で運用を男性にも広げたことは、良いことだ
 思いますし、被害男性の暗数も想像以上に多いと考えています。
・刑法で規定されることは1つの規範になると思うので、その影響力を鑑み、配偶者姦など考えてほしいと思いました。
・加害者治療も必要と思います。
・私もサバイバー(近親姦)ですが、変わってく(被害者も加害者も)と信じているので、加害者プログラムを充実させる事は重要と思います。

【社会が抱える課題に気付いた】
・刑法がどうの、という事以外の暴力性について考えさせられた。
・未成年児童のデジタル化による被害の深刻さへの法的対応が必要と思いました。
・本日授業で「刑法改正」について「検討会報告書」を読んで考えました。そして学生のリアクションペーパーに、刑法関係の狭い専門家だけでなく、もっと広く市民に知られるべきこと、という意見があり、本当にその通りだと思います。そのため、難しい言葉ですが、授業で取り上げるようにしています。
・どのようにして性暴力のない社会を実現していくのか?
・最後のほうで山本さんが、単に加害者を厳罰にすればいいという単純な話ではない、とおっしゃったことも心に残った。当事者じゃない人は、物事を白か黒か単純化する傾向があると感じることが多いが、そうならないために、当事者の話にじっくり耳を傾けること、ちょっと聞いて分かったつもりにならないこと、
 自分で考えていきたいと思った。
・これからももっとこのようなイベントをどんどん増やしてほしいです。少しずつでも訴えて性暴力の認知度を増やしていくことが、これからの未来につながると思います。
・社会での理解を拡げていくことなどもしていければと思います。
・登壇者の方々から“社会”のあるようを問う発言が多く出た。
 被害者・加害者だけの話でなく、我々全員の話であると改めて実感した。
・活動していてい、バラエティ番組からの取材依頼も多くあり、性のコトがエンタテイメントとして扱われることに、怒りも感じます。私が出演を断ると、他の団体が出演することがよくあり、辛くなります。
・活動をしていて、法や仕組みの機能不全をひしひしと実感しています。と同時に、それ以上に、社会や周囲の無理解・無関心に暗たんたる気持ちにさせられます。

【支援を増やしてほしい】
・被害者支援にもっと力をいれる機関が増えれば良い。
・ワンストップセンターは大事な一歩だが、多様な支援が必要だと思います。
・私もSANEの研修に参加し、以降色々学習したり、考えたりしきましたが、自分がやっていきたいことが明確化された気がします
 まだまだ知識不足ですが、本当にありがとうございました。
・10代に対しての支援があまりにもないコトや、難しさを改めて感じた。皆さんのように前に立ってくれる大人の存在は女の子たちの希望になると思い、こういう会にも誘ってみようと思いつつも、希望より絶望を感じてしまうかもと思って躊躇する部分もあります、。
・仕組み以上に、たった1人でも、わかろうとしてくれる人の存在いかに重要か!!
 1人でも多く、そういう存在を増やしていきたい
 ・・・もちろん自分自身もそうあれるように努めたいです。
・私の団体は「性暴力被害者支援」というコトバをどの程度前に出して 活動するかも悩みつつやっていますが、ほとんどがヒガイ経験を
 持っています。そのことをストレートに相談にくるのではなく、 「家に居られない」理由や結果としての性暴力です。「非行少女」 ではなく、背景に目を向けてくれる大人が増やせるように、私もやっていきます。

【できることから取り組みたい】
・自分では経験者ではないが、自分にできることを何かしなくては 思いました。
・自分がピンチの時、助けてくれた人の行動・言葉をまねよう。
・これからもあきらめず、一緒に法務省に訴えていきたいです!
・これからも色々と学ばせてください。よろしくお願いいたします
・私も自助グループで性加害者と関わってきました。反省したり、再犯しなくなったりを沢山見てきました。
・助けてあげたい、助けてあげられなかった、そのつらさもある。
 だから一歩でも学んで行動したい。
・一人ひとり、出会える子たちと共にこれからも活動していきたい思っています。

【今後】
・今度はもう少し広い会場でやれるといいなと思います。
・もう少し広い会場にし、会費も+1000円くらいもらってよい気もしますが、どうでしょうか。
・当事者の発言は確かに貴重だが、つまったり声がふるえたりはこちらもつらいので、文書にするとか、音声やビデオにするとかしたらどうか。基本的には文書であればいいと思う。
・10代の少女の弱みにつけ込んで、性ヒガイの証言ビデオを断れない状況や関係性の中でプロカメラマンを同行させ撮影し、動画サイトにモザイクなしでUPしたり、リストカットの傷を撮影し、ポストカードとして販売する。顔写真を無断でフリーペーパーの表紙にする、メール相談で送った自傷写真をTVで流す等している団体が
 あり、心を痛めています。当団体には、その団体からそうしたヒガイにあった中高生に出会っていて、何とかしたいと思いつつ、堂々と言えずにいます。
・私は加害経験のある人間です。もし話をするなど、声をあげる、何かの役に立てることがあれば、連絡いただけると有難いです。
・来年夏に、児童買春のリアルを伝える企画展をやります。団体とつながる中高生が中心となって企画を進めています。いつも女の子たちに力をもらっています。企画が実現したらぜひ来てください!


***
アンケートの中に、「“社会”のあるようを問う発言が多く出た。被害者・加害者だけの話でなく、我々全員の話であると改めて実感した。」とありました。

それを感じ取っていただけたのは嬉しかったですね。
私としてはやっぱりどうして、被害者は理不尽な苦しみを負わされ続け、
加害者は加害行動をやめられず被害が起こり続け
その影響をこの社会全体が受けているのに

この状況で構わないと思っていられるのだろう?許していられるのだろう?
ということについてはすごく疑問と憤りがあります。

もっと議論を巻き起こし、理不尽な日本の状況を一歩ずつでも変える力になっていきたいと思います。

このような活動ができているのも、ご協力いただいている皆様
当事者会メンバー
ボランティアとしてお手伝いいただいたみなさま
お心をお寄せいただいている皆様のおかげです。

これからも性暴力被害者の声を反映した刑法性犯罪の見直しを求め
活動を応援してください!
どうぞよろしくお願いいたします。


性暴力と刑法を考える当事者の会
saandcliminallaw@gmail.com

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