2013年1月4日(土)発足 ひまわりの会(性被害にあった子どもをもつ母の自助グループ)in大阪


明けましておめでとうございます。


みなさま、よい年末年始を過ごされたでしょうか。





 


 わたしは昨日の仕事始めの1月4日、新年にふさわしい素晴らしい会の発足に立ち会わせていただきました。


 それは、性被害にあった子どもをもつ母の自助グループ「ひまわりの会」の誕生です♪



私には、実父からの性被害経験があります。

私の苦しみに寄り添いながら、母もとても苦しんできました。それでも、母と私ではお互いの苦しみの次元が違うので、母子で苦しみをわかちあうはとても難しかったです。


 それでも、母の感じている子どもを守れなかった苦しみ、自分の選んだパートナーが子どもに性加害をしたという苦しみ、自分はいったい何をしてきたのか、すべて失ってしまったという虚無感を私も感じながら、母へのサポートがあればいいのにな、誰か母を支えてあげてください、助けてあげてくださいと思ってきました。

 

 そう思いながらも、自分のことでいっぱいいっぱいだったのですが、昨秋に「子どもが性被害をうけた時 お母さんと,支援者のための本」(明石書店)を読み、何人かの子どもが性被害にあったお母さんに出会ったこともあり、やっぱり「母のための自助グループ」、お母さんたちが、自分たちの経験や葛藤をはきだして、シェアもしながら子どもを育てていけるような、マザーセルフヘルプグループを立ち上げようと思いました。ぷれぜんとメンバーのメンタルカウンセラー柳谷和美さんに相談したら、「絶対必要だし、やろう」と力強い言葉を頂、全面的な協力を得て、はじめられることになったのです。

 

 子どもの性的被害というとても複雑で難しい状況を生き抜くために、お母さんも支えが必要だし、お母さん自身の傷つきも聞かれることがとても大切だと思います。お母さんがサポートされて安定することが、性被害にあった子どもが安定することにもつながります。
 

第一回目の会を開けたことを、本当うれしく喜ばしく感謝しています。

 
昨日は、私の母と、10代の子どもが性被害にあったお母さんが来てくれました。

 驚いたのは、私の母はやっぱり、そのお母さんの気持ちをとてもよくわかったことです。
カウンセラーなどの専門家に話し、聞いてもらえるということも大切ですが、「わかってもらえること」「分かり合えること」が「苦しみを分かち合い」前に進んでいくためにとても大切なことだと感じました。
 

 そして、自分の気持ちを話し、どうやって子どもを支えて生きていけばいいか、どうサポートしていけばいいのかを学び考えられる時間として、子どもが性被害にあったお母さんのための自助グループ「ひまわりの会」を月に1回、第一土曜日の13時~15時に開催していこうということが決まりました.
 

それでは、「ひまわりの会」の今後の予定をお伝えいたします。
 


 ひまわりの会(性被害にあった子どもをもつ母のグループ)


 



 定期開催:毎月第一土曜日13時~15時


 対象:性被害にあった子どもを持つお母さん


 場所: 大阪府 吹田市 御堂筋線江坂駅近く(詳しい場所は申込者にお伝えします)

 内容:1)セルフヘルプ

      ・言いっぱなし聞きっぱなし(批評・批判はしない)の時間

    2)シェアミーティング

      ・お互いに自由に感想や気持ちを言い合える分かち合いの時間

 言いっぱなし聞きっぱなしのセルフヘルプの時間だけで帰ってもらっても大丈夫です。

参加費:1000円

子連れ参加:OK(保育士はなし)

 

<お申し込み方法>

junai8940※yahoo.co.jp  (※を@に変えて)
 担当:山本 潤まで以下の項目を記入の上お申し込みください。

1)名前(ニックネーム可)

2)メールアドレス

3)電話番号(緊急時に連絡できるものをお伝えください)

 

Preseted by サバイバルサロンぷれぜんと

 

 疑問や不明なことがあれば、junai8940※yahoo.co.jp (※を@に変えて) 山本 潤までご連絡ください。
 
 

 

 

[補足]

 参考図書をご紹介します。

わが子が性被害を受けた母親たちのために書かれた「子どもが性被害を受けた時 お母さんと,支援者のための本」(キャロライン・M・バイヤリー[著]、宮地尚子[監訳]、明石書店)は、母親だけでなく、自分の母親のことを理解したいと思っている性的虐待の被害当事者たち、被害者の親族、母親お友人や同僚、カウンセラーや支援者、司法関係者、学生や教員の方々にも役立つと思います。

 

 わたしは、はじめにに書かれた言葉にとても力をもらいました。

 

「わが子が性的虐待の被害を受けたという経験を生き抜いてきた女性たちからは、母親であること、人が生きていく困難さ、逆境に耐える力、人間性について、学ぶことがたくさんあります」

 

「ひまわりの会」はお母さんたちのためのグループですが、
お母さんたちと共に歩みながら、私も学んでいきたいと思います。

http://www.amazon.co.jp/%E5%AD%90%E3%81%A9%E3%82%82%E3%81%8C%E6%80%A7%E8%A2%AB%E5%AE%B3%E3%82%92%E3%81%86%E3%81%91%E3%81%9F%E3%81%A8%E3%81%8D%E2%80%95%E3%81%8A%E6%AF%8D%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%A8%E3%80%81%E6%94%AF%E6%8F%B4%E8%80%85%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE%E6%9C%AC%E2%80%95-%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%AD%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3-M-%E3%83%90%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%AA%E3%83%BC/dp/4750332682
 


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