2016年6月16日NHKニュースチェック11刑法改正の要綱案まとめに関連した非親告罪化の発言

本日非親告罪化についてNHKさんのインタビュー取材を受けNEWSCHECK11で放映されました。30秒の放映を撮るのにえらい大変でしたが、とてもよい経験になりました。

発言内容はNHKニュースwebに「被害者が告訴の判断 おかしい」というタイトルで掲載されています

「被害者が告訴の判断 おかしい」
被害者の告訴がなくても、強姦罪などの容疑者を起訴できるという刑法改正の要綱案について、性犯罪の被害者で「性暴力と刑法を考える当事者の会」の代表の山本潤さんは「加害者が仕返しに来るのではないかと思ったり、『公にしないほうがあなたが傷つかないよ』と、プレッシャーをかけられたりすることもあるので、これまで告訴について判断する負担を被害者に背負わせていたこと自体がおかしい。告訴がなくても起訴できる非親告罪になることはとても大きな前進になる」と評価しています。

一方で、「被害者の意見を聞くことを捜査の現場の判断だけでなく、刑事訴訟法などに規定を設けて担保してほしい。そうすれば被害者は自分の気持ちを無視して勝手に起訴されて裁判に巻き込まれるという不安から解放される」と述べ、捜査する際には被害者の意思を尊重するよう求めています。(NHKニュースwebより)


時間の関係上お話したことの全ては掲載されないし、放映されないので 
記者さんのインタビューでお話したことをまとめてみました。


非親告罪化は当然のことだと、私は思っています。
そもそも非親告罪化であったのは、名誉を守るため(本人の、家族の)とプライバシー保護のためと考えられています。

でも、名誉って何?って思います。
性暴力被害を受けることが不名誉であることを前提にしている考えです。
何を言っているの!?
不名誉なことしているのは加害者でしょう。
と私は思います。

なのに、被害が明らかになれば
「結婚できないかもしれない」「就職できないかもしれない」「噂になるかもしれない」
そういう恐怖と不安を被害者がいだかざるをえないことが、この社会の共通認識がそもそもひっくり返っていることの現れなのだと思います。

親告罪は、
法律や司法システムについての知識もなく、身体的にも精神的にも大きなダメージを受けている被害者に、本来であれば検察官だけが持っている人を起訴するという権利を告訴権として付与するものです。

「プライバシーが守られないかもしれない」
「加害者に逆恨みされるかもしれない」
「人を罪人にするなんてそんな権利があるのか」と被害者が責められる等々
大きな負担を被害者に負わせるものです。

 もちろん告訴しないことを選びたいという方もいます。
 しかし、それはプライバシーが公になることの恐怖や、過酷な裁判に耐えられないかもしれないという不安を解消するシステムがないからであって、決して加害者をそのまま許しているという事ではないと私は思います。

 プライバシー保護と引き換えに被害者に踏み絵を踏ませるような親告罪のあり方がそもそもおかしかったので、今回非親告罪化され、国家が責任を持って加害者を訴追するようになったのは大きな前進だと思います。

しかし、被害者の意志を無視して、起訴していいという事ではありません。
被害者は、自分の意志を無視されて性被害を受けたのです。被害者支援や捜査の過程で被害者の意見が聞かれないことは二次被害につながります。
被害者の意見を聞くことを捜査の現場の判断だけでなく、刑事訴訟法に「必ず被害者の意見を聞くこと」という規定を設けて明文化し、担保してほしいと思います。

そうすれば被害者は自分の気持ちを無視して勝手に起訴されて裁判に巻き込まれるという不安から解放されます。一人一人の被害者に対し、細やかな配慮を実施されることを求めます。

以上です。

この問題に関心を持ち、多くの人に伝える努力をしていただいた記者さん、スタッフの方々に深く感謝しています。お声掛けいただき、ほんとうにありがとうございました。

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