ArtSJapanさんの講演

11月9日は、性暴力を防止し、サバイバーや周囲の方を支援するために活動しているArtS Japanさん主催講座「サバイバーの語り」で講演させていただきました。 

ArtS Japanさんは、性暴力サバイバーやサポーターの方のための交流会も開催されており、参加する問うことを大事にされている団体です。
サバイバーや身近な人たちががつながれる場所があまりないので、大切な活動をしていただいていると思います。

講演もArtS Japanさんらしい優しい雰囲気の中で、女性参加者の人たちに安心してリラックスしてお話しすることができました。

今回の講演で実感したのは、 

「話すことは手放すこと」

今まで自分の経験をはなすときは、緊張度が高かったのですが、講演の機会をもらい「どう話したら伝わるんだろう?」と苦心惨憺。資料を作成し、原稿を書き、気持ちを整理していくうちに、言えることもどんどん多くなったし、既出のことを話す時は苦じゃなくなったと思います。
 
健全なセクシャリティを育まれたかったというところでは毎度うっとなってしまうんですけれどね。
 
でも、話す機会をもらうから、人の経験や感覚を深く振り返り、自分に何が起こったのかということを、少しずつですが本当に理解できるようになったとも思います。自分だけでやろうと思うと、しんどいからあまりしたくないんですけれどね。
 
言葉にはなりにくいトラウマの感覚を語ることには難しさが伴うし、トラウマが深いほど語れないということも起こります。
 
サバイバーの経験をどう伝えていくか、語れない人たちについてどうすれば理解してもらえるのか、そして語れない人たちが、言葉ではなくてもトラウマを出し、処理し、回復していくためにはどうすればいいのか、これからもつながり、学びながら考えていきたいです。
 
ArtS Japanさん、貴重な機会を頂きありがとうございました。
活動、応援しています!
 
 
 
 

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